何故 iPad マガジンはダメなのか

記事元:Why iPad Magazines Are Failing.

WIRED マガジンが初めて iPad 用雑誌を発表したとき(2010年6月号)、10万部以上の販売がありましたが、10月、11月には、2万2000、2万3000 と急落しました。他の雑誌(Vanity Fair/GQ/Glamour)も販売数は約 20% 低下しているそうです。

記事の中で、電子雑誌は現在のビジネスモデルでは失敗すると警告しています。
例えば、WIRED の場合、定期購読なら Amazon で一年間12冊で $10 ですが、iTunes Store では、1冊 $3.99 です。

つまり問題は、通常の社会通念からすれば、雑誌のほうが紙代、印刷代、運送費 etc… とコストがかかっているのに、何故、コピー代にコストがかからない電子版より、通常雑誌の方が高いのか?。ということ。これじゃユーザーは買う気をなくしますよね – 特に雑誌とかだと。

電子雑誌で成功しているモデルでは、定期購読より安く電子雑誌を提供している物が大半だそうです。

しかしここで問題 –
では、通常の雑誌の価格を上げて電子版の割高感を無くす。これは基本的に購読者数が減少してしまうためにだめですね。

電子版を限りなく無料に近い料金にすると、定期購読する人が減少するので当然電子版の広告料金収入が要となり、購読者数を増やす必要があります。
適正価格は、定期購読価格と無料の間で、最大の広告収入を得られるあたり。「とにかく出版業界は早く適正価格を決定すべきだ」といっています。

何故かって?。音楽産業が既存のモデルに固執したあまり、初期ユーザーに「違法ダウンロード」という考え方を植えつけてしまった前例があるからです。

広大な広告プラットフォームを持つ、Google や Apple だけにいい思いをさせるのではなく、コントロールされず、上手く商売として利用していく商才がビジネスの要なんでしょうかね。

Skype for iPhone 3.0 がリリースされました。WiFiおよび3G*経由で、Skype同士(Mac/Windowsユーザーを含む)のビデオ通話ができるようになりました。FaceTime と違い、iPhone 3G や カメラを持たない iPad、iPod touch でも使用可能です(iPad では自分の画像は送信できないけど相手の画像は見ることができるそうです)。詳しくはこちらを御覧ください。

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